こんにちは!まりあです。
高尾山には何度も登っているけれど、最近は少し物足りなさを感じる。
そんな時におすすめしたいのが、高尾山の先にある「小仏城山(こぼとけしろやま)」です。
高尾山山頂を過ぎて奥高尾へ入ると、人の多さや観光地らしい雰囲気が少しずつ消え、驚くほど静かな山歩きに変わっていきます。6号路の沢沿いの道、もみじ台や一丁平周辺の自然、小仏城山まで歩いた時の達成感は、高尾山だけでは味わえない魅力でした。
今回は、実際に歩いたルートや巻き道の使い方、季節の花、静かに下山できるコースなども含めて、「高尾山の次」にちょうどいい小仏城山ルートを紹介します。
小仏城山は「高尾山の次」にちょうどいい
高尾山山頂で満足して帰ってしまうのは、実はもったいないんです。その先にある小仏城山は、まさに「高尾山の次」にふさわしい理由が揃っています。
まず、距離が少し伸びることです。高尾山口駅から小仏城山までの往復は約10kmほどになり、休憩を含めると半日しっかり歩くコースになります 。これにより、軽い散策から「山を歩き切った」という確かな手応えに変わります。
次に、観光地感が一気に減ることです。山頂の売店や人混みから離れるにつれ、聞こえてくるのは風の音や鳥の声だけになります。奥高尾らしい静けさに包まれ、自分自身の足音と向き合いながら歩く時間は、日常の喧騒を忘れさせてくれる贅沢なひとときです。
今回歩いたルート
今回は、混雑を避けつつ自然を最大限に楽しめる以下のルートを歩きました。
高尾山口駅
↓
6号路
↓
高尾山山頂
↓
もみじ台
↓
一丁平
↓
小仏城山
↓
高尾山頂を巻いて下山
(稲荷山方面または6号路)
コースタイムの目安は、登り:約3時間前後 下り:約2時間前後、休憩込みで5〜6時間ほど。
ゆっくり景色や食事を楽しみながら歩くと、半日しっかり山を楽しめるコースです。
私の場合、登山の雰囲気を大切にしたいので、人の多い1号路(コンクリート道)はほとんど使いません。 舗装路を歩くよりも、土の感触や木の根を跨ぐ動作がある方が、心身ともに「山に来た」というスイッチが入るからです。
6号路から始めると“登山感”が出てくる
高尾山の数ある登山道の中でも、登りに6号路を選ぶことで、一気に本格的な登山らしい雰囲気になります。
6号路の魅力は何といっても沢沿いの空気です。水の流れる音を聞きながら歩く道は涼やかで、木陰が多いため日差しが強い日でも快適に進めます。観光用の舗装路とは違い、岩や木の根が露出した自然感が強い道なので、「山を歩いている感じ」を強く実感できます。
特に朝の早い時間は非常に静かで、清々しい空気の中で心身をリフレッシュさせるのに最適です。山頂直下の約370段の階段で、今日の体調を確認し、そのあとにあるベンチでまずは一休みしてから山頂に登頂します。
高尾山の山頂はいつもにぎわっていますが長居はせず、展望台で今日は富士山がみえるかな……とちょっと確認してから、展望台の手前を右に下り、奥高尾へと入っていきます。
高尾山のメインルートとは違う、自然の雰囲気を味わえるのが6号路の魅力です。
6号路についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
高尾山6号路は危険?|初心者でも楽しめる沢沿いルートと注意点(所要時間あり)
高尾山山頂を過ぎると空気が変わる
奥高尾方面へ一歩踏み出した瞬間に、驚くほど空気が変わります。
急に人が減り、静寂が訪れるのです。
ここからは観光ではなく、純粋に「歩くこと」が目的になるエリア。奥高尾らしい落ち着いた雰囲気が漂い、道端のベンチでぼーっと景色を眺めたくなるような、穏やかな時間が流れています。
この「静かな山歩き」こそが、小仏城山ルートの醍醐味と言えるでしょう。
さあ、ここから約1時間は奥高尾の自然に触れる山歩きが待っています。
季節ごとに違う景色が楽しめるのも奥高尾の魅力

奥高尾の道は、登頂だけでなく、歩いている途中の景色そのものが楽しいルートです。
- 春: 一丁平周辺のサクラ(千本桜)やヤマブキが目立ち、山全体が華やぎます。
- 初夏: 緑が濃くなって空気がより気持ちよく感じられる季節。6月にはオカトラノオ、7月にはヤマユリなどの山野草を見かけることもあります。
- 秋: 彼岸花や鮮やかな紅葉が楽しめます。
高尾山周辺よりも人が少なく静かな分、足元の小さな花や木々の変化に自然と目が向きやすいと感じました。
立ち止まって登山道脇の緑の中をのぞいている方がいたら、そっと観察してみましょう。珍しい花や植物に出会えるかもしれません。

もみじ台・一丁平は巻き道を使うと歩きやすい
高尾山頂から約10分で最初のポイント「もみじ台」に到着します。お天気が良ければ富士山の眺望が美しく、ベンチも設置されているので、休憩にもぴったりです。
ここで知っておくと得をするのが「巻き道(バイパス)」の活用です。 巻き道とは、展望台や階段の多いルートを避けて、横を通る比較的なだらかな道のことです。
展望が良いルートは階段の上り下りが多く、混雑期には自分のペースを乱されがちで疲れやすくなります。そこで巻き道を選べば、斜度が緩やかで一定のペースを保ちやすく、体力を温存しながら進むことができます 。
特に後半の小仏城山への登りに備えて、無理をせず巻き道を利用すると体力を残しやすくなります。
なお、一丁平は春になると美しい千本桜が楽しめるスポットとして有名です。
一丁平の桜については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
トイレ情報
現在(※2026年5月時点)もみじ台のトイレは使用できないため注意が必要です。心配な方は、高尾山山頂で先に済ませておくと安心です。
このルートで利用しやすいトイレは、
- 高尾山山頂
- 一丁平
- 小仏城山山頂
にあります。
小仏城山まで行くと“ハイキング”から少し変わる

一丁平を過ぎると、さらに自然豊かな道に入っていきます。
お天気が良く見晴らしが期待できる日には一丁平園地の展望台を通りますが、いつもは巻き道を通って小仏城山に向かいます。
「あと少しかな」と思った頃に、最後の階段が現れます。そこを登り切って標高670.3mの小仏城山に到着した時の達成感は、高尾山山頂だけでは味わえない特別なものでした。
歩いてきた距離や、適度な疲労感が心地よく、「今日はちゃんと山を歩いたな」と感じられます。高尾山ハイキングから、少し本格的な登山に近づいたような感覚でした。
山頂は茶屋のテーブルやベンチが並ぶ開放的な空間で、晴れていれば富士山や東京方面まで見渡せます。名物のなめこ汁やおでん、暑い時期のかき氷も人気で、ここでゆっくり休憩する時間も小仏城山の楽しみのひとつです。

我が家は北海道出身ということもあり、毎年夏の初めに小仏城山で山ご飯のジンギスカンを食べるのを楽しみにしています。
周りを見渡すと、お弁当を広げているグループ、バーナーで料理をしている方、ひとりで静かにカップ麺を食べている方など、それぞれが思い思いの「山時間」を過ごしています。
「この前〇〇山に登ってね」
「次はどこの山へ行こうか」
そんな山ならではの会話が自然と聞こえてくるのも、小仏城山らしい空気だと感じます。
茶屋のかき氷はこちらの記事で紹介しています。
帰りは山頂を巻いて下ると静かに終われる
下山の際にも、独自の工夫をすることで満足度を高く保てます。
小仏城山から戻る際、再び高尾山頂を通ると、またあの喧騒の中に戻ることになります。 そこでおすすめなのが、高尾山頂を通らずに「巻き道」を使って下る方法です。
高尾山山頂へ続く階段の手前で、右手に入っていきます。山頂の混雑を回避して静かなまま歩き続けることができ、そのまま稲荷山方面や6号路方面の自然豊かなルートへ繋ぐことができます 。巻き道は細いところもあるので、足元に注意して歩きましょう。
最後まで落ち着いて、山の余韻に浸りながら歩き終えることができるのが、このルートの良いところです。
小仏城山を歩く時の注意点
魅力あふれる小仏城山ですが、高尾山だけの往復とは少し違う注意点もあります。
まず、高尾山だけの往復より脚への負担はかなり増えます。アップダウンもあるため、思った以上に疲れを感じる方も多いと思います。
また、距離が伸びる分、水分は多めに持参してください。夏場は特に暑さが厳しくなります。
そのほか、雨の後は滑りやすい箇所があります。特に6号路や奥高尾の自然路を歩く際は、足元に十分注意してください。
奥高尾は夕方になると、高尾山周辺より暗くなるのが早く感じます。時間に余裕を持って行動し、体力的に厳しい場合は、下山時に1号路やケーブルカーを利用するのも無理をしない方法のひとつです。
まとめ
高尾山に慣れてきたら、小仏城山はかなりおすすめ 高尾山から小仏城山へのルートは、初心者から中級者へのステップアップに最適な、程よい手応えのあるコースです。
「高尾山はもう何度か登ったけれど、もう少し歩いてみたい……」と感じているなら、まずは小仏城山を目指してみてください。 観光地ではない「山の静けさ」と、自分の足で歩き通した充実感が、あなたを新しい登山の世界へと導いてくれるはずです。



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