陣馬山から高尾山へ縦走|3回歩いて感じたコースの魅力と本音

高尾山コース

こんにちは!まりあです。

「高尾山は何度も登ったけれど、次はどこを歩けばいいんだろう?」

そんな人に人気なのが陣馬山から高尾山まで歩く『陣馬高尾縦走』です。

私もこれまで6年間で3回歩いてきました。

実際に歩いてみると、楽しいハイキングというより、自分の体力や歩く力を確認するためのトレーニングコースという印象が強いルートです。

それでも何度も歩きたくなるのは、道迷いの心配が少なく、長い距離を歩き切った達成感が大きいから。

この記事では、3回歩いた体験をもとに、コースの特徴や実際に感じた魅力・注意点を紹介します。

※距離・時間は一般的な縦走ルートの目安です。

これは、コース全体のイメージ図です。陣馬山から高尾山までは下り基調に見えますが、実際には細かなアップダウンが続きます。特に景信山から小仏城山、高尾山へ向かう後半は意外と体力を使う区間です。


陣馬高尾縦走コースの概要

この縦走は、奥高尾の稜線をゆったりと歩ける人気のルートです。登山道は比較的整備されており、歩きやすい道が続きますが、後半には階段や登り返しも多く、最後まで油断できない構成になっています。

距離とコースタイム

コース全体は日帰りでも長時間行動になります。歩行距離は約15km〜18km(ルートによる)で、歩行時間はおおむね5〜6時間程度休憩や昼食を含めると6〜8時間ほど見込んでおくと安心です。そのため、脚力以上に「最後まで歩き切るペース配分」が非常に重要となるコースです。

アクセス

陣馬高原下登山口からスタート

代表的なスタート地点は2つあります。

  • 藤野駅ルート: JR中央本線「藤野駅」からバス、または徒歩で陣馬登山口へ向かうルート。
  • 陣馬高原下ルート: 高尾駅からバスで「陣馬高原下」バス停へ向かい、そこから陣馬山へ登るルート。 ゴールは「高尾山口駅」となるのが一般的です。

トイレ情報

この縦走コースは、要所にトイレが設置されているのが安心ポイントです。

  • 陣馬山山頂(間が空くので、いったんこちらを利用しましょう)
  • 明王峠(個人的にはあまり推奨しません)
  • 景信山(個人的にはあまり推奨しません)
  • 小仏城山
  • 一丁平
  • 高尾山周辺 終盤の高尾山側はトイレが多く補給もしやすいですが、前半の区間は注意が必要です。小仏城山より高尾山側は水洗トイレなので、可能であればそちらの利用がおすすめ。

私が初めて陣馬高尾縦走を歩いた日

高尾山の次の目標として選んだ理由

初めてこのコースに挑んだのは6年前の冬、登山を始めて向上心が強い時期でした。

高尾山には慣れてきたけれど、もう少し本格的な縦走に挑戦したい。

夫とスケジュールが合わなかったため、「一人でも安全に行けそうなステップアップコース」として選んだのが陣馬高尾縦走でした。

一人で藤野から陣馬山へ

初回は藤野駅からバスで登山口へ。そこからスタートし、陣馬山、景信山を経て小仏バス停へ下るルートを歩きました。当時はまだ若く体力もあったので、途中のピークも巻き道(山頂を通らず横を抜ける道)を使わず、すべて一生懸命に登ったことを覚えています。

筑波山と富士山が見えた感動

陣馬山頂から見た富士山

季節は冬。空気が澄んでいたためか、陣馬山の山頂からは、遠く筑波山まで見渡すことができました。茶屋(小屋)のご主人らしき方が「あれが筑波山だよ」と丁寧に教えてくださり、登山の温かさに触れた瞬間でした。また、富士山も非常に美しく、一人で歩き通した充実感とともに忘れられない景色となりました。


2回目は白馬岳登山前のトレーニング

陣馬高原下で土砂降りスタート

2回目は翌年の8月、翌週に控えた北アルプス・白馬岳登山に向けた最終トレーニングとして、夫と二人で挑みました。しかし、陣馬高原下のバス停に到着した途端、雨がザーザーと降り始めました。

滝のようになった登山道

雨に濡れた白馬像

レインウェアの上下を着てスタートしたものの、陣馬山までの急登はまるで滝のように水が流れていました。過酷な状況でしたが、これもトレーニングと割り切り、雨の中を黙々と歩き続けました。

この体験でわかったことは、レインウェアのフードだけでは、雨は顔に吹き付けてしまうこと。

帽子も濡れること。

レインカバーだけでは完全にザックの防水にはならないこと。

サコッシュも中まで濡れてしまい、お財布のお札もビショビショで下山後の自販機には使えませんでした。

これを機に、防水のサコッシュとレインキャップ、オーバー手袋を購入して、翌週の白馬岳登山に臨みました。

何事も経験ですね。

景信山付近で雨が弱まり高尾山では晴天

雨がやんで虹が
晴れた高尾山頂 東京オリンピック開催中

景信山あたりまで来ると雨も小降りになり、ようやく視界が開けてきました。小仏城山から高尾山山頂に到着する頃には、それまでの悪天候が嘘のような晴天に恵まれて虹が出ていました。

雨で消耗しケーブルカーで下山

雨の登山は想像以上に体力を消耗します。高尾山までたどり着いたものの、体への負担を考慮し、無理をせず下山はケーブルカーを利用しました。このように状況に応じてケーブルカーやリフトを選択できるのも、このコースの大きな安心感の一つです。


3回目は北アルプス縦走に向けたトレーニング

巻き道を使って効率よく歩く

3回目は先日、5月初旬に歩いてきました。夏の縦走に向けた本格的なトレーニングが目的です。東京都内ではなかなかこんな場所はほかにありません。今回は体力を温存しつつ距離を歩く練習として、あえて「巻き道」を積極的に活用しました。ピークをすべて踏まなくても、しっかりと長い距離を歩き通すことに主眼を置きました。

景信山から先が意外と長い

陣馬山から景信山の間は、景色が単調に感じてしまい、正直少し飽きてしまう場面もありました。楽しみにしていた景信山の茶屋も休みでがっかりしましたが、茶屋は不定休の場合もあるため、「営業していればラッキー」という心構えが大切だと再認識しました。

景信山から相模湖を見下ろす展望が素晴らしかった

景信山から丹沢の山々と中央に相模湖

これまで何度も歩いていたのに、今回はじめて景信山から相模湖方面の景色をゆっくり眺めました。

景信山といえば関東平野の眺望が有名ですが、眼下に広がる湖と山並みの風景も見事です。

何度も歩いたコースでも新しい発見があるのは、登山の醍醐味だと感じました。

歩き切った達成感

景信山から小仏へのアップダウンは、トレーニングの終盤ということもあり足にきましたが、道を知っているという安心感がありました。最後まで自分の足で歩き通せたことは、夏山に向けた良い自信になりました。


3回歩いて感じた陣馬高尾縦走の魅力

道迷いの心配が少ない

全行程を通して道標が整備されており、多くのハイカーが歩いているため、初心者一人でも迷うリスクが極めて低いです。この「安心感」は、長い距離を歩く上で非常に大きなメリットです。

また、エスケープルートも多いため、体調にあわせて下山できます。

小仏バス停へのエスケープルートを使う場合は、バスの時間を調べておくと安心です。

長時間歩行の練習になる

日帰りでこれだけの距離と行動時間を経験できる場所は都内では貴重です。北アルプスなどの高山を目指す人にとって、自分のペース配分やパッキング、靴の馴染み具合などを確認するのに最適なフィールドです。

季節や天候で印象が大きく変わる

初回の快晴、2回目の豪雨、3回目の新緑と、同じコースでも季節や天候によって全く異なる表情を見せてくれます。富士山の見え方や空気の匂い、茶屋でのひとときなど、何度訪れても飽きない奥深さがあります。

高尾山から歩くのと陣馬山から歩くのはどちらがおすすめ?


高尾山から陣馬山へ歩く人も多いですが、私は陣馬山から高尾山へ向かう方が好きです。理由は、体力のある前半に陣馬山への急登を終えられること。

歩き終えた後に高尾山口駅へ下りられるので、バスの時間を気にせず、自分のペースで歩けることです。特に疲れている日はケーブルカーという選択肢もあります。

安心感という意味では、こちらの方が初心者向きだと思います。

正直に感じたデメリット

陣馬~景信山は単調に感じることもある

陣馬山からしばらく続く稜線歩きは、時期や体調によっては景色に変化が乏しく、精神的に「長いな」と感じてしまう瞬間があります。

アップダウンが意外と多い

全体的に歩きやすいとはいえ、小刻みなアップダウンが連続します。特に疲労が溜まってくる後半戦の登り返しは、精神的な強さが試されます。

楽しさよりトレーニング色が強い

純粋に観光気分の山歩きを期待すると、その距離の長さに圧倒されてしまうかもしれません。「今日はしっかり歩くぞ」という目的意識を持って挑む方が、このコースの本質を楽しめる気がします。時々、テント泊用の大きなザックを担いでいる方も見かけます。

長丁場になりますので、水分、行動食、食料はしっかり準備して挑みましょう。


こんな人におすすめ

  • 高尾山に慣れてきた人: 1号路や稲荷山コースでは物足りなくなった方の次なるステップに最適です。
  • 夏山登山を目指している人: アルプスなどへの遠征前に、重い荷物を背負って歩くシミュレーションができます。
  • 長時間歩行の練習をしたい人: 自分の体力の限界を知り、ペース配分を学びたい人に向いています。

まとめ

私にとって陣馬高尾縦走は、単なる登山ルートではなく、「自分の挑戦と成長を確認するための場所」です。6年前に必死でピークを登っていた自分、雨の中を耐え抜いた自分、そして効率よく巻き道を使ってトレーニングに励む今の自分。

このコースは、体力に自信がない時は途中の小仏バス停やケーブルカーを利用してエスケープすることも可能です。完歩することだけを目的とせず、「今日はここまで」と自分で決めて歩ける自由さがあります。

高尾山の次の一歩を踏み出したいと思ったら、ぜひ、準備を整えて奥高尾の長い稜線に挑んでみてください。歩き切った後の高尾山口駅での達成感は、何物にも代えがたいものがあります.

私にとって陣馬高尾縦走は、今でも夏山前の体力確認コースです。

このルートを歩いた後の「高尾山温泉」は本当に体と心に沁みますよ。もちろんビールも♪

まず高尾山のコースや楽しみ方を知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

高尾山初心者ガイド|ルート・服装・持ち物・混雑対策まで完全解説

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