こんにちは!まりあです。
全国的に梅雨入りし、「そろそろ高尾山は暑いかな」「どこか涼しい山へ行きたい」と思っている方も多いのではないでしょうか。
今回紹介するのは、そんな季節にぴったりの長野県・守屋山(もりやさん)です。
2026年6月初旬、梅雨入り直後で、天気予報はどこも△。雨がふっても楽しめるかなと、スズランの咲き乱れる入笠山を目指していました。ところが、近くまで行ってみると、朝8時の時点で沢入登山口の駐車場がすでに満車という事態に。
急遽予定を変更し、向かったのは以前一度登ったことのある守屋山(もりやさん)でした。
下調べも十分でない中での再訪でしたが、結果は大正解。以前の記憶を上回るほどの絶景と、この時期ならではの可憐な花々に彩られた、素晴らしい山歩きとなりました。
今回は、シニア世代や登山初心者の方でも安心して楽しめる、守屋山の杖突峠コースの情報をお伝えします。
守屋山とは?
守屋山は長野県の諏訪市、伊那市、茅野市にまたがる標高1,651mの山です 。伊那山地の北端に位置し、「信州百名山」や「花の百名山」にも選ばれています 。
杖突峠コースの基本情報
コース概要
今回歩いたのは、最もポピュラーな「杖突峠(つえつきとうげ)口」からの往復コースです。
■杖突峠駐車場 〜 東峰 〜 西峰(往復)
・歩行距離 往復 約9〜10km
・累積標高差 約600m前後
・所要時間 約4時間前後(休憩含む)
このコースは道標が非常に多く整備されており、道に迷う心配が少ないのが特徴です 。
体力的にも、高尾山に登れるくらいの力があれば十分に楽しめます。
アクセス・駐車場・トイレ情報
杖突峠駐車場:中央道、諏訪ICから約20~30分。約40台が駐車可能 。この日は平日でしたが、名古屋、岐阜、松本、相模、多摩など、各地のナンバーが並んでおり、人気の高さが伺えました。
トイレ:登山口にはありませんので、事前に済ませておきましょう。30分ほど進んだ「分杭平(ぶんくいだいら)」付近の広場には、新しく清潔なバイオトイレが設置されています 。以前訪れた時よりも快適になっており、女性やシニアの方も安心して利用できるのは嬉しいポイントです。
バス:茅野駅発 JRバス南アルプスジオライナー「仙流荘」行きに乗車。「守屋山登山口」下車。
7月下旬から9月下旬の土日祝日と夏休み期間は毎日運行。往復一日1本のため、事前に公式HPをご確認ください。
再び守屋山を歩く
登山口から最初の急登へ

杖突峠の駐車場から登山を開始します。最初の15分ほどは、このルートの中でも傾斜が急な区間です。木の根が張り出した道もあり、一気に息が上がりますが、ここを過ぎると、緩やかで歩きやすい道が続きます 。実は私自身、二度目の登山でしたが、この最初の急登の記憶がすっぽりと抜け落ちていて驚きました。
足元は安定する登山靴がおすすめです。初心者向けの登山靴については、こちらの記事で詳しく紹介しています。


30分ほどで、分杭平(ぶんくいだいら)のキャンプ場に到着します。ここでは、木彫りの熊やリスなどが出迎えてくれます。嬉しいことに新しいバイオトイレが設置されていました。
テーブルやベンチもあるので、ここで再度準備を整えます。

さて、ここからもうひと登りです。

新緑の登山道を気持ちよく歩いていきます。 梅雨入りしたばかりとは思えないほど爽やかな新緑の森が広がります。涼しい風が吹き抜け、標高が上がると、木々の間から諏訪湖が姿を現します。

この時期の守屋山は、まさに「花の百名山」。
最初に出会ったのは「クリンソウ」です。花茎の周りに花が輪になって咲く姿が印象的で、この周辺では群生も見られました。

可憐な花を眺めながら、つづら折りを上がっていくと間もなく東峰です。
東峰に到着


標高1,631mの東峰に到着すると、一気に視界が開けます 。諏訪湖の広々とした眺めが目の前に広がります。ふーっと大きく息をつきました。
湖を眺められる山頂も珍しい。諏訪湖の大きさに圧倒されながら、いつも見惚れてしまいます。東峰の山頂はあまり広くありませんが、諏訪湖はこちらのほうが近く感じます。
山座同定盤(見える山の名前が書かれた展望案内板)が設置されていて、八ヶ岳や北アルプス、秩父の山々などを確認しながら景色を楽しめます。八ケ岳は少し雲に隠れていましたがいいお天気です。雨も覚悟していたので、この晴れ間に感謝。
山頂のツツジもちょうど今が盛りです。ここからの眺めだけでも十分に満足できる素晴らしさですが、さらに絶景が待つ西峰へと向かいます。
西峰へ向かう
東峰から西峰までは、ちょっとしたアップダウンはありますが、林の中の比較的平坦な道を20分ほど歩きます 。ツツジのトンネルを抜けて進んでいきます。
途中で道端をのぞき込んでいる方が何組も。「何のお花なのかな・・・?」と思いながら通り過ぎます。

途中、守屋神社の奥宮では、アヤメが美しく咲き誇っていました。
西峰から望む大パノラマ
西峰の山頂は、小高い丘の上にあるような感じです。ここを登っていくときいつもワクワクします。

いよいよ山頂に到着です。

守屋山のメインイベントは、最高地点である標高1,651mのこの西峰からの大パノラマなんです 。
山頂は芝生が広がる開放的な空間で、360度の展望が楽しめます 。

各方向にベンチも 設置されており、みなさん思い思いに昼食をとりながら山頂を堪能しています。
平日でしたが、結構なにぎわいで、シニアの団体さんも別方向から上ってきました。
見ると、手に何か持っています。「わらび」です。「あそこにもあるわ・・・」と言いながら、山菜取りをされているグループも。主に女性陣が取っていますが、男性は女性に取って上げています。持ち帰って、あく抜きをして・・・。わらびのほろ苦さが浮かびますが、うまくできる自信がないので、山菜取りはやめておくことにしました。
それにしても、この景色は何度見ても素晴らしい。登山口から約2時間で、この360度の眺望が楽しめるところは、なかなかありません。

登り始めた朝のうちは雲に隠れていた八ヶ岳でしたが、山頂で過ごし、下山する頃にはその全貌を現してくれました。時間とともに刻々と表情を変える山の姿には、何度見ても感動させられます。
「穂高が見えているね」
「やりの頭もちょっと出ている。ここからもやりが見えるんだねー。」
雲の間から、穂高連峰や、槍ヶ岳の鋭い尖った頭も「ちょこっと」顔を出してくれました。遠く離れた名峰を確認できると、登山の疲れも吹き飛びます。

反対側に目を向ければ、御嶽山や中央アルプスの木曽駒ヶ岳がどっしりと鎮座しています。これだけの名山を一度に拝める山は、そう多くありません 。南アルプス方面は雲が多い。
いつものように、お昼とコーヒーをゆっくりといただき、山頂を満喫しました。
実際に歩いて感じた守屋山の魅力
守屋山を実際に歩いて強く感じたのは、「標高差以上の満足感」です。
東峰・西峰どちらからも絶景が楽しめ、特に西峰の開放感は格別です。
登山道がしっかり整備されていて、看板が多く、道に迷う不安がありません。
スタート地点の標高が高い(杖突峠は約1,200m)ため、実際に登る高さはそれほどでもありませんが、本格的な登山道を歩く手応えはしっかりと感じられます。
シニアの方にとっても、足腰への負担が大きすぎず、本格的な登山も楽しめるコースだと感じました。人気の高さにも納得です。
後から知った「120年に一度」の出来事
帰宅後、登山アプリのYAMAPを見て驚きました。実はこの日、多くの登山者が「スズタケの花」を目当てに守屋山に登っていたそうなのです。
スズタケが開花するのは、なんと120年に一度と言われています。花を咲かせた後、スズタケは徐々に枯れていき、数十年かけて再生するそうです。そのため、「一生に一度見られるかどうか」の貴重な現象と言われています。
入笠山からの急な予定変更で下調べをしていなかったため、当日その貴重な花を意識して探すことができませんでした。
登山道で何組もの方が足元をのぞき込んでいた理由が、帰宅してからようやく分かりました。
「もしかしたら、あの時すれ違った人たちが見ていたのは……」と思うと少し残念ですが、そんな偶然の出会いも登山の醍醐味かもしれません。
四季を通して楽しめる山
実は私は、以前、雪の季節にも守屋山を歩いたことがあります。
その日は曇り空であまり展望はありませんでしたが、霧の合間から見えた諏訪湖や、雪をかぶった木彫りの熊や山頂標識が印象的でした。雪も深く、西峰に行くルートがはっきりしなかったので、東峰だけで下山しました。雪も降りだし、しんしんとした静かな登山だったのを覚えています。
初夏は新緑や花を楽しみ、冬は雪景色の静かな雰囲気を味わえるのも守屋山の魅力です。また違う季節にも歩きたくなる山だと感じています。

まとめ

入笠山の駐車場満車というハプニングから始まった今回の山行でしたが、結果として守屋山を選んだのは大正解でした。
短時間でこれほどの絶景と豊かな自然に触れられる山は、初心者やシニア世代にとってとても貴重な存在です。 「高尾山には慣れてきたけれど、もう少し本格的な景色の山に挑戦したい」という方の次の一座として、守屋山はおすすめの山です。私もまた季節を変えて歩いてみたいと思っています。
ぜひ、爽やかな季節に足を運んでみてください♪
※守屋山は、高尾山から一歩ステップアップしたい方にぴったりの山でした。服装や持ち物は高尾山とほぼ同じなので、こちらの記事も参考にしてみてください。守屋山は標高1,651mと高尾山より涼しいため、初夏でも薄手の防寒着を1枚持っていくと安心です。





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